Arai Koh's Create Life

シナリオライター&ゲームライター・アライコウのブログ。創作、新旧の商業・インディーノベルゲームなどについて書きます。

『ひぐらしのなく頃に』が文芸誌『ファウスト』で取り上げられた衝撃とその予告

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 ゼロ年代同人ノベルゲームの中でも『月姫』と並ぶ金字塔『ひぐらしのなく頃に』。最近Nintendo Switch版を購入したのですが、原作との違いを楽しみながらゆっくりプレイしています。

ひぐらしのなく頃に 奉 完全生産限定版 - Switch (【特典】圭一&沙都子の朗読劇ドラマCD・ビジュアルブック 同梱)

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  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: エンターグラム
  • 発売日: 2018/07/26
  • メディア: Video Game
 

 この作品は2002年にシリーズが開始しましたが、当初はまったくの無名でした。ところが2004年の初夏、第一話にあたる「鬼隠し編」が体験版としてリリースされると、徐々に口コミで広まり、夏のコミケで言わばダークホース的な人気を獲得。その後の人気爆発ぶりは多くの人が知るとおりです。ちなみに当時の竜騎士07さんの日記がまだ残っているので、読んでみると面白いかもしれません。

 ひぐらしは2004年冬のアンソロジーコミック化を皮切りに、2006年の各エピソードのコミック化、アニメ化、2007年のプレイステーション2への移植――以降もさまざまな媒体でメジャーの舞台を駆け上がっていきました。
 しかし私が今も強く心に残っているのは、講談社の文芸誌『ファウスト』に取り上げられたことです。2005年5月に刊行されたVol.5でのことでした。

 ファウストの仕掛け人は有名編集者として知られる太田克史氏(@FAUST_editor_J)。創刊号ではTYPE-MOONの武内崇・奈須きのこ両氏の大型インタビュー記事を掲載し(Fateの発売前でした)、私もそれがきっかけでこの文芸誌を追うようになり、今も全巻大切に保管しています。
 で、当時私はファウストのメールマガジンを取っていたのですが、それがウェブアーカイブに残っているのを発見しました。

講談社「メールマガジンファウスト」 - 講談社「ファウストメールマガジン」[第二十八号]

編集長:(白々しく)ん? 夏はまだだというのに、なにかの「なきごえ」がきこえてこないかな? ……かな?

 もちろんこれにピンと来た人は多くいました。
 同人ノベルゲームが、そのクリエイターが、大出版社の文芸誌に登場する! 一介の同人ノベルゲームプレイヤーとして、その興奮たるや尋常なモノではなかったことを覚えています。

 ファウストVol5に掲載された竜騎士07氏ロングインタビューは、星海社ウェブサイトの『最前線』で現在も公開されており、また『竜騎士07インタビューズ 完全版』という書籍にも収録されています。同人ノベルゲームの歴史を語る上で欠かせない資料なので、ぜひ一度はご覧になるとよいでしょう。

スペシャル | 星海社文庫 『ひぐらしのなく頃に』 | 最前線

竜騎士07インタビューズ 完全版 (星海社文庫)

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  • 作者:竜騎士07
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/09/11
  • メディア: 文庫