Arai Koh's Create Life

シナリオライター・アライコウのブログ。創作、新旧の商業・インディーゲームなどについて書きます。

堀井雄二が30年前にゲーム制作初心者へアドバイスしたこと

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 最近、アドベンチャーゲームの歴史を追うためにいろいろな資料をヤフオクやAmazonのマーケットプレイスで買いあさっています。
 この分野はすでに深く研究している方もいらっしゃいますが、私はこれまでの経験を活かす意味でも「ゲーム制作ツール」という観点から見ていきたいと考えています。以前にはこんな記事を書いて、ありがたいことに多くのブックマークが付いたことがありました。

www.araicreate-blog.com

 

 で、今日も新たな資料が届きました。

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 1992年3月に刊行された『アドベンチャーツクール98 PC-9801で誰にでも簡単にゲームが作れる!』。今のツクールシリーズのようにソフト単体で売られたのではなく、ガイドブックとのセットというわけですね。奥付を見ると1992年10月に第1版第5刷となっていました。相当に売れていたことが窺えます。

 この本には作家・クリエイターのインタビューも掲載されているのですが、その中に『ポートピア連続殺人事件』『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ』を手がけた堀井雄二さんも登場していました。これは嬉しいサプライズ。
 そして堀井さんは現代にも通用するゲーム制作初心者へのアドバイスもしていたのです。

「まあ、最初は簡単なものから作ったほうがいいでしょうけど」
――初めから気負わずに、ちょっとしたものを作るわけですね。
「そう。たとえば、アドベンチャーゲームっぽいものだったら、最初は主人公が部屋に閉じ込められてて、そこから脱出すれば終わり、というシナリオとか、ほんとに単純なものでいいんですよ。それこそ10分ぐらいで終わっちゃってもいいから、友達を笑わせられるものとかね」

 こうしたアドバイスは、もちろんそれ以前からいろんな人がしていたことかと思いますが、ゲーム制作ツールのユーザー向け、という意味ではそうそうなかったはずです。
 堀井さんが例として挙げている脱出ゲームは今や、広義のアドベンチャーゲームとして一大ジャンルを形成しています。確かに脱出ゲームって謎解きとかフラグ管理とか、ゲーム作りのエッセンスがギュッと詰まってるんですよ。そしてシナリオは短くていい。というより短くなくてはならない。
 これからゲーム制作をしてみたい、という人は堀井さんの言うように脱出ゲームから始めるといいかもしれません。

アドベンチャーツクール98―PC‐9801で誰にでも簡単にゲームが作れる! (Login DISK & BOOKシリーズ)

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