Arai Koh's Create Life

シナリオライター・アライコウのブログ。創作、新旧のインディーゲームなどについて書きます。

期待どおりの良作の予感! 『CisLugI -シスラギ-』体験版レビュー

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 インディーゲームでありながらTVCMを放映するなど、今までにない話題を振りまいている『CisLugI -シスラギ-』。満を持して体験版も公開されたのですが、さっそくプレイしたのでレビューをお届けします。本作は4編から構成されており、今回の体験版ではそのうちの1編「罪過の兎は手を伸ばす」の序盤がプレイできます。

 本作の舞台は現代日本ですが、現実とは異なる歴史を歩んでおり、「死ぬ権利」が広く認められたという世界です。
 キーとなるのは『尊厳維持装置』という、国民の脳内に埋め込まれた針状の爆弾。これに向かって「死にたい」と音声入力すれば、苦しまずに死に至ることができる――実際に尊厳死が議論されているこの時代だからこそ(合法化している国もあります)、これらの設定には強い説得力があります。

 この題材は、料理の仕方によっては純然たるヒューマンドラマにもサスペンスにもなるでしょう。本体験版で見せるのは、徹底したエンターテインメントでした。
 主人公たちは尊厳維持装置の廃止を目的とする、非合法な手段で活動する「テロリスト」。パワードスーツを着用し街中で盛大なバトルを展開したり、「敵」の施設に潜入したり、そしてヒロインをカッコよく助けたり……。盛り上がる要素をぎっしり詰め込んでいます。
 相手側、国際協和連合軍にも個性的なキャラクターが多いですね。お気に入りはナインシュタインで、ポンコツっぽいけれどきちんと仕事ができる人というのが好印象です。

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メインヒロインのひとり、和泉冬伽。

 また、書き出しにも感心させられました。小説同様、ノベルゲームのオープニングは書き出しの一行が大事です。プレイヤーを引き込み「続きを読みたい」と思わせる重要な要素なのです。
 その点、この体験版は完璧でした。一番最初のシーンでありながら具体的にどんなシーンなのかを紹介するのは躊躇してしまうほど素晴らしかった。ぜひ実際にプレイしてみてください。

 この作品はルート毎に主人公もヒロインもジャンルさえも違ってくる群像劇になるそうで、もしかしたら単なるエンターテインメントの枠組みを超えるのかもしれません。ともあれ決して話題先行ではない、期待どおりの一作になりそうです。

 この体験版とは別にYoutubeで「視る体験版」と称したPVも公開されています。こちらも合わせてどうぞ。