Arai Koh's Create Life

シナリオライター・アライコウのブログ。創作、新旧のインディーゲームなどについて書きます。

待った甲斐があった! 『虚構特異点 隔絶聖杯異譚』レビュー

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 先日パッチがリリースされたFGO二次創作ノベルゲーム『虚構特異点 隔絶聖杯異譚』ですが、やっと入手してプレイ完了したので、レビューをお届けします。

 1990年代のイギリスに微小な特異点が観測され、藤丸立香(氏名変更可能・男女選択可能)とマシュは調査に赴く。そこは実際の歴史では断絶したとされる魔術師の洋館だった――。
 本家のイベントにあったとしても違和感がないストーリーなのですが、純粋な魔術師が中心となるようなイベントは、サーヴァント第一の本家では存在しません。このあたりに二次創作ならではの自由性が発揮されています。
 また、時計塔に近いということで諸葛孔明ことロード・エルメロイⅡ世がサポート&解説役として登場します。彼のファンにとっては嬉しいでしょう。

 ストーリーは「表」と「裏」の世界を行き来しながら進行します。この「裏の世界」の設定が実にいいと感心しました。ストーリー性のあるFate二次創作をするなら避けては通れない、独自設定の構築。それを見事に成し遂げています。

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 そして「裏の世界」で主人公の助けとなるのはアヴェンジャー・巌窟王。数多いるサーヴァントの中でも特に強烈な存在感を示す巌窟王ですが、人間の悪性で構築された復讐鬼たる彼だからこそ、本作の「裏の世界」の設定とよく噛み合い、違和感のないストーリー展開に貢献しています。ラストで登場する黒幕にも、ニヤリとさせられました。なるほどそうきたかー、と。

 プレイ時間は男女両方で計3時間程度。さほど長くなく、難解でもありません。オリジナルのキャラクターも原作の雰囲気を何ら壊すことはなく、幅広いFGOファンにオススメできる「異譚」でした。

モンテ・クリスト伯 1 (岩波文庫)

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