Arai Koh's Create Life

シナリオライター・アライコウのブログ。創作、新旧のインディーゲームなどについて書きます。

フリーのFGO二次創作アドベンチャーゲーム『模擬空想回廊 フィンマルケン』がリリース!

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 ゴールデンウィークもそろそろ終わりですが、最後に何かいいゲームをプレイしたいなと考えている人にうってつけの作品があります。

 YOUKA氏が制作したFGO二次創作アドベンチャーゲーム『模擬空想回廊 フィンマルケン』。ブラウザ上でプレイできるフリーゲームです。さっそくプレイしてみたのでレビューをお届けします。

 シミュレーションルームに入っていた主人公(名前はリツカで固定)は、気がつけば寒々しい雪景色の中にいた。遠方には謎の城。そして共にいるのはハンス・クリスチャン・アンデルセンのみ。帰還を目指すべく、城に足を踏み入れたふたりだったが……というシーンから始まるオープニングはよどみなく、心地よく読めました。アンデルセンの口調はとても自然で、原作をずいぶん研究したんだろうなということを伺わせます。
 本作にはアンデルセンの著作に関わる謎解きが用意されています。回答形式は正しい画像を選ぶか、テキストを入力するかの2種類。自分は第3問で早くもゲームオーバーになってしまったのですが、ヒントがあるので、よく考えればそこまでの難易度ではないでしょう。謎解きをスキップできるイージーモードもあるという親切仕様です。

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 グラフィックがとても綺麗ですが、それ以上の見どころはストーリーです。サーヴァントとしての召還時を描いたシーンは当然のことながらオリジナルですが、ああアンデルセンは実際こんなことを考えそう&言いそうだなと思いましたし、その主人公評も実に的確で、FGOプレイヤーの多くが頷くのではと。
 主人公の心情も語られます。アンデルセンの原作を読みあさり、順風満帆ではなかった人生に共感し、やがて敬愛と恋愛の情を抱く。しかしマスターとサーヴァントなど、いつか別れが訪れる運命――。儚くも美しい絆を細やかに描写した筆力こそ、一番よかったと感じたところです。

 エンディングを見終えるまでに、1時間もかからないでしょう。短い物語ですが、非常に良質でした。ところでアンデルセンの原作ってまったく読んだことないので、ちょっと手を出してみようかなと思っています。

完訳アンデルセン童話集 1 (岩波文庫 赤 740-1)

完訳アンデルセン童話集 1 (岩波文庫 赤 740-1)