Arai Koh's Create Life

シナリオライター・アライコウのブログ。創作、新旧のインディーゲームなどについて書きます。

懐かしの診療所経営シミュレーション『Medical Manager』

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 私が美少女ゲームに興味を持ったのは2000年代初頭、大学生の頃です。まあ、18歳以上になった男子にとっては自然な流れですね。商業はLeafとKey(いわゆる葉鍵)の諸作品、同人は『月姫』が話題になっていた時期です。

 ちょうどその頃パソコンとインターネットを覚え、秋葉原へも足を運ぶようになりました。しかし私がもっぱら手を出していたのは安価な同人ゲームのほうでした。バイトもろくにしていない学生に、やはり商業の美少女ゲームは高価で。
 なるべく無料で楽しもうと考えるのも自然な流れで、ネット上の体験版をいろいろとプレイしていきました。そんな中、出会ったのがこの作品。

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 サークルColorWorksの診療所経営シミュレーション『Medical Manager』。2002年夏リリースの作品です。
 初プレイから15年以上は経とうというのに、妙に印象に残っているタイトルで、今日もふと思い出し検索してみたら、サークルサイトはまだ健在。しかも体験版もまだダウンロードできたのです。昔の作品は封印してしまうサークルが多い中、これは嬉しかった。

潮の薫りを乗せた風は陽光をうけて甘く。
早緑の山々は空はるかまで優しい。
そんな、足音のゆるやかな土地に生きる景色たち。

 

懐かしく、でもどこか苦い。
二度と戻らないとも考えていた自分の故郷…。

 

留守電に残された「両親が死んだ」とのメッセージ。
その後、彼らの法要が終わったあとで姉が口にした言葉。
『診療所の経営を手伝って欲しい』


逡巡した。でも結論は初めから出ていた。
ここで過ごした時間と、これから過ごしていく時間と。
その両方ともが僕の背中を押していたのだから。

 

そして再び、この街の時計が進み始める――。

 10数年ぶりに起動して「ああ、これこれ。この曲!」と思わず懐かしさがこみ上げました。
 肝心のシナリオは、細かいところはさすがに覚えていませんでしたが、あらためてプレイしてみると、テンポのよい導入部に感心しました。両親が亡くなり帰郷→姉との再会&診療所の説明→舞台となる町の説明と、実によどみない流れ。テキストも非常に読みやすいです。シナリオライターを志す人にも参考になるでしょう。

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 経営パートはそう難しくはなく、診療方針と1週間の行動を決めていきます。失敗を重ねていくとバッドエンド、という流れになるのでしょう。

 それよりも大事なのはキャラクターです。ちょっと厳しい姉、マイペース気味な看護婦(当時は看護師という呼び方がまだ一般的ではなかった)、男勝りな幼馴染、そして療養中の患者さん。みんなヒロインとしてしっかりキャラが立っています。

 体験版はゲーム内時間で1ヶ月、それなりの長さがあります。結局私は製品版をプレイしたことはなかったのですが、いったいこの先どんなストーリーが展開したのだろうかと、今さらながら気になってしまいました。