Arai Koh's Create Life

シナリオライター&ゲームライター・アライコウのブログ。創作、新旧の商業・インディーノベルゲームなどについて書きます。

フリー恋愛アドベンチャーのひとつの理想型。『ハッピーエンドに花を添えて』レビュー

【参考記事】恋愛アドベンチャーで定評のある(猫)milkcatが約10年ぶりの新作を開発中! 今回のフリーゲームレビューは(猫)milkcatの『ハッピーエンドに花を添えて』。第14回ふりーむ!ゲームコンテストでは見事に恋愛アドベンチャー部門の金賞を受賞して…

何を言ってるかわからない! ドイツ語音声を起用した驚異の同人ノベルゲーム『Summer!』が今夏リリース

あと1ヶ月ほどで夏のコミックマーケットですね。今回も多くの同人ノベルゲームが新たに頒布されることと思います。 で、さっそく注目したい作品が発表されました。 「サマーバケーション(仮)」改め、「Summer!」のWebページ公開しました。ドイツ語ネイティ…

小品、しかし大きな可能性の実験作『KaleidoScopic』レビュー

今回のフリーゲームレビューは、いりえさん(@IriethotADV)の『KaleidoScopic』です。いりえさんは元商業ゲームプランナーで、最近ゲームライター活動を開始された方です。Twitterでは日々、ノベル・アドベンチャーゲームについてのさまざまなツイートをさ…

『1999ChristmasEve』がなければFateはなかったかもという話

以前このブログでも書いた【世界のビジュアルノベルゲームは今。第3回「ビジュアルノベルゲームの過去・現在・未来」】に、昨夜参加しました。 【世界のビジュアルノベルゲームは今。第3回「ビジュアルノベルゲームの過去・現在・未来」】に参加します アド…

本邦初のアドベンチャーゲーム制作指南書「ジ・アドベンチャー」

アドベンチャーゲーム制作ツール、その源流を辿る これこそがツクールシリーズの元祖! 「アドベンチャー・ツクール」 何度か書いていますが、最近の私はノベル・アドベンチャーゲームの歴史を制作ツールという観点から捉え直してみるという試みをしています…

クリック型アドベンチャーの醍醐味を再確認、そして新発見。『シロナガス島への帰還』レビュー

先日発表された同人ゲーム・オブ・ザ・イヤー2018の作品部門、つまり総合部門の受賞は旅の道『シロナガス島への帰還』に決定した。 同人ゲーム・オブ・ザ・イヤー2018『シロナガス島への帰還』は主演女優部門、楽部門、そして全作品の中から選ばれる作品部門…

札幌創作オフ会に参加。そしてアマチュア創作の今後について

7日から9日にかけて札幌に旅行していました。飛行機に乗るのは高校の修学旅行以来で、乗り方とかろくにわからなかったんですが、今時はスマホでパッパと手続きできるんですね。思った以上に簡単で驚きました。 さて、今回の旅行の目的のひとつは、フリーノベ…

【世界のビジュアルノベルゲームは今。第3回「ビジュアルノベルゲームの過去・現在・未来」】に参加します

以前、「世界のビジュアルノベルゲームは今」というイベントに参加したことがありました。 国内だけでなく海外にも目を向けたビジュアルノベルの勉強会、といった感じのイベントなんですが、7月1日に第3回が開催されます。私もチケットを購入しました。 pass…

彼をいつまでもエミヤではなくアーチャーと呼びたい古参Fateファンの他愛ない戯言

先日、『Fate/stay night+hollow ataraxia 復刻版』が発売されることがTYPE-MOONより発表された。 『Fate/stay night+hollow ataraxia 復刻版』を発売いたします。発売日は「2019年6月28日(金)」を予定しております。詳細はこちらにてご確認下さい。https:…

2010年代を代表するインディーノベルゲーム『ファタモルガーナの館』その軌跡

2010年代もさまざまなインディーノベルゲームがリリースされましたが、その中でも特に話題になった作品といえば、やはりこれでしょう。 novect.net ノベクタクルが2012年にリリースした『ファタモルガーナの館』。シナリオを手がけたのはプロの作家・ライタ…

大作インディーノベルゲーム『FATAL TWELVE』のPS4版がリリース決定!

インディーノベルゲーム界にとって、明るいニュースが舞い込んできました。 これは死から始まる命の物語――PS4用ソフト「FATAL TWELVE」の専用ページがプレオープンしました!発売日は2019年8月8日(木)。テキストは日本語・英語の切り替えが可能です!https…

海外発セクシーSFビジュアルノベル『Time Tenshi』レビュー

www.araicreate-blog.com 昨年から取りかかっていたこの作品ですが、ようやく一通りの翻訳しながらプレイが終了しました。 それにしても口語英語は難しいですね。暇を見ては単語集や文法書を読んだり、いろいろ勉強しながらのプレイでしたが、基本がわかる程…

ノベルゲームならではのトリック! 『黒白の夜』レビュー

今回のフリーノベルゲームレビューは、個人サークルUnreality(@eccentricyazuki)の『黒白の夜』です。何でもこれが記念すべき10作目だとか。 www.freem.ne.jp さて私がこの作品の何に惹かれたのかというと、正直に言います。やたらムチムチした女の子のキ…

たとえ完成せずとも意味はある。『世界終焉神話 MYTHOS 第一部』レビュー

反響が全く足りませんでした。 彼は最後のブログにこう書いていた。 nigata.ria10.com 個人サークルなすびあんの青井えう氏が、同人活動を停止することを報告するブログ記事が、1ヶ月ほど前にTwitter等で話題になった。 彼がすべてを投げ打って制作していた…

フリーゲームの世界は優しさで満ちていてほしい

2005年から続いていたフリーゲームコンテスト「ふりーむ!ゲームコンテスト」が、このたび終了することが発表されました。 【結果発表】「第14回ふりーむ!ゲームコンテスト」の結果を発表しました!平成と共に約14年間歩んできた当コンテストは今回で閉幕さ…

『倉庫番』開発者・今林宏行さんはノベルゲームの出現を正確に予言していた

一般にノベルゲームというジャンルは、1992年に発売されたチュンソフト(現:スパイク・チュンソフト)『弟切草』が最初と言われています。 それまでデベロッパーとしてドラクエシリーズなどを手がけていたチュンソフトの、初の自社作品でした。このスマッシ…

その人生はただひとつ。『あなたの命の価値リメイク』レビュー

前回の記事に続き、6月に行われる札幌創作オフ会参加者の作品のレビューです。浦田一香さん(@urataitika)の『あなたの命の価値リメイク』(以下、あなたの命の価値)は、2017年に公開されたものを加筆修正などリメイクした作品です。 主人公岩佐勇気(高校…

これぞアマチュアイズム! 『銀河特装ライジン』レビュー

6月に行われる札幌創作オフ会に参加することになりました。 6月8日(土)、札幌市にて「札幌創作オフ会」を開催する予定です。午後6時頃開始予定で場所はすすきの近辺を考えています。創作ジャンルは問いません。興味のある方は、TwiPlaのページをご覧くだ…

子供とは違う何かへ。近未来青春アドベンチャー『春のうらら』レビュー

久しぶりのフリーゲームレビューは、サークルSEAWESTの『春のうらら』です。元は2014年に有料頒布された作品ですが、2018年にフリー化されました。 サークル代表の缶三郎さん(@saburoukan)とは昨年末の同人ゲーム関係者の忘年会でご一緒しており、本作もそ…

これこそがツクールシリーズの元祖! 「アドベンチャー・ツクール」

【前回の記事】アドベンチャーゲーム制作ツール、その源流を辿る ついにこれを手に入れました。 ログイン1987年1月号に掲載された「アドベンチャー・ツクール」。これこそがツクールシリーズの元祖です。プログラムを担当したのは、かの名作『北海道連鎖殺人…

アドベンチャーゲーム制作ツール、その源流を辿る

ノベル・アドベンチャーゲームの歴史を考える上で、制作ツールの存在は非常に重要です。 www.araicreate-blog.com 以前の記事で、制作ツールの“元祖”として1986年の「アドベンチャー・ツクール」を挙げたことがありました。 これが掲載されているログイン198…

要注目のダディゲー『Dream Daddy』日本語版の最新情報が公開

『Dream Daddy: A Dad Dating Simulator』という海外発のインディーアドベンチャーゲームがあります。2017年にGame Grumpsからリリースされるや、たちまち話題となりました。Steamのレビューも非常に好評です。 本作の特徴は、シングルファーザー同士の恋愛…

堀井雄二が30年前にゲーム制作初心者へアドバイスしたこと

最近、アドベンチャーゲームの歴史を追うためにいろいろな資料をヤフオクやAmazonのマーケットプレイスで買いあさっています。 この分野はすでに深く研究している方もいらっしゃいますが、私はこれまでの経験を活かす意味でも「ゲーム制作ツール」という観点…

DMM GAMES『アートワール 魔法学園の乙女たち』にシナリオ参加しています

告知してもいいよと許可をもらったので、お知らせです。 株式会社テンクロス運営のDMM GAMES『アートワール 魔法学園の乙女たち』(以下アートワール)に一部シナリオで参加しています。 全年齢版 / R-18版 この作品についてはサービス開始当初に記事を書い…

『ポートピア連続殺人事件』はきわめて演出に意識的だったという話

『ポートピア連続殺人事件』。1983年にエニックス(現スクウェア・エニックス)からPC-8801等で発売され、以降も数々の機種に移植された、ミステリアドベンチャーゲームの金字塔です。『ドラゴンクエスト』シリーズを手がけた堀井雄二さんの出世作としても知…

今年も開催! ティラノゲームフェス2019

今もっともホットなノベルゲーム制作ツールであるティラノスクリプト&ティラノビルダー。そしてこのツールで作られた作品の発表の場であるコンテスト「ティラノゲームフェス2019」の開催が決定しました。 開催決定!「ティラノゲームフェス2019」公式サ…

海外ノベルゲームのアマチュア翻訳家になろうと決意しました

去年、こんな記事を書いたことがありました。 www.araicreate-blog.com で、この作品のコンプリートがまだ終わっておりません。いくら英語だからといって情けない話ではあるのですが、これまでは本業のほか、生活のための副業に勤しまなければならないという…

良作(間違いなしの)ノベルゲーム『ハルカの国』がクラウドファンディングに挑戦、そして即達成!

www.araicreate-blog.com 先日体験版をレビューした『ハルカの国』ですが、このたびクラウドファンディングで開発資金を募ることになり、プロジェクトが公開されました。 「ハルカの国」は2018年夏より制作を開始しました。当初はPlay時間八時間程度を予定し…

なぜ私はブログに長文のゲームレビューを書くのか

フリーノベルゲームレビューの老舗、NaGISA netのNaGISAさんが先日、こんなツイートをされていました。 今はブログなどでレビューを書く人が非常に少なくなりましたが、当然ですよね。Twitterに比べると感想書いても反応してもらえることも少ないですし、好…

破産したゲーム会社の債権者集会に行ってきた

※この記事は2015年6月にnoteに書いたものです。noteを退会したため、こちらに転載することにしました。しかし今読んでも面白い(?)かと思います。 【前回の記事】取引先のゲーム会社が破産した 「取引先のゲーム会社が破産した」で書いた、M社の債権者集会…