Arai Koh's Create Life

シナリオライター・アライコウのブログ。創作、新旧のインディーゲームなどについて書きます。

ノベルゲーム制作ハウツー本の歴史・オールジャンル編

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 ツールやシナリオライティングに特化せず、総合的にノベルゲーム制作を扱った本もいくつかあります。

ノベルゲーム制作マニュアル

書籍情報(工学社)

 企画&シナリオ、キャラクターの立ち絵、音声、イベントCG、スクリプトといった、ノベルゲームに必要な要素を幅広く扱った本です。広く浅くという印象もありますが、発売当時においてはこうした総合的な本は貴重だったと思われます。

誰も教えてくれない「同人18禁ソフト」の始め方・儲け方

書籍情報(なし)

 儲け方、とはまたストレートなタイトルです。
 実は私も、どんなもんだろうと興味を引かれて持っていました。どうやってメンバーを集めるかとか、企画を立てるかとか、どうやって売るかとか、基本的なことは書かれていたかと思います。まったく初めてという人には参考になったでしょう。まあ、さすがに「これで儲けられる!」とまでは思いませんでした。同人ゲーム、そんなに甘くないですよ。

ゼロからはじめるノベルゲームの作り方

書籍情報(工学社)

 Nscripterの解説、キャラクターの描き方、完成後の配布方法とプロモーション、この3つを柱にした内容で、他にいくつかのコラムがあります。シナリオだけじゃなくて自分で絵も描きたい! という人にはいい本だったかもしれません。

ゼロからはじめるノベルゲームの作り方 (I・O BOOKS)

ゼロからはじめるノベルゲームの作り方 (I・O BOOKS)

 

同人ノベルゲームで成功する方法。売れるノベルゲームの作り方と売り方。

書籍情報(なし)

 これまたストレートなタイトルです。まんがびとという会社から電子書籍出版されたものです。
 この記事を書くにあたり、目次だけで判断したりせず、ちゃんと買って読んでみました。まず一番目に持ってきたのは「練習で作ってみましょう。そして完成させましょう」ということ。これはまったく同意です。何の経験もないのにいきなり大作を志すなんてのは、端的に言えば死ぬようなものです。練習作の題材に歴史物をおすすめというのは、なるほどなあと思いました(その理由はご自身で確かめてみてください)。
 さっと読めるミニ書籍とあるとおり、各項目数ページ程度の軽い内容です。確かに売れるノベルゲームにはこれらの要素は盛り込まれているとは思いますが、もっと深い内容が知りたい人は他の指南書を読む必要があります。全体的に、同人ノベルゲーム制作がまったく初めての人向けという印象でした。

同人ノベルゲームで成功する方法。売れるノベルゲームの作り方と売り方。10分で読めるシリーズ

同人ノベルゲームで成功する方法。売れるノベルゲームの作り方と売り方。10分で読めるシリーズ

 

番外編:プロを目指すためのノベルゲーム制作研究

書籍情報(なし)

 私が出した個人出版本です。プロの編集者との共同で作ったオンデマンド本でコミケでも売ったのですが、そこそこの数が出ていた記憶があります。
『月姫』『ひぐらしのなく頃に』『花帰葬』といった商業進出を成し遂げたゲームを例に、彼らが成功した要素は何だったのか……といったことをメインに論じた内容です。しかしAmazonのページだけを見て、商業本と勘違いした方もいたかもしれず、誤解させてしまったとしたら申し訳ないです。

プロを目指すためのノベルゲーム制作研究

プロを目指すためのノベルゲーム制作研究

 

 

 3回に分けて、ノベルゲーム制作ハウツー本の数々を紹介しました。やはり『月姫』『ひぐらしのなく頃に』の存在は大きく、2010年以前はこの手の出版企画が比較的通りやすかったんだろうなと思います。今はただでさえ出版不況なので、商業本になると判断される題材は、Unityや乙女ゲームくらいでしょうか。