Arai Koh's Create Life

シナリオライター・アライコウのブログ。創作、新旧のインディーゲームなどについて書きます。

種と善悪と生き様と。『Creatures~生きとし生けるもの達へ』

 私もドラクエやFFで育ったRPG大好き人間ですが、ゲームクリエイターになってこのかた、RPGを作ったことはありませんでした。しかしクリエイターとしての芸風を広げるためにも、買ってからずっとほったらかしにしていたRPGツクールMVの使い方を本格的に覚えようと思っています。
 そこで先日、このツールの勉強も兼ねてフリーゲームをプレイしてみました。そしたらあまりに面白くて。

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 Child-DreamのファンタジーRPG『Creatures~生きとし生けるもの達へ』。最近は将棋ミステリーアドベンチャー『千里の棋譜』が大絶賛で、将棋ファンにもある程度知られているクリエイターではないかなと思います。
 さて『Creatures』ですが、初出は1998年のRPGツクール95版。当時はこれが個人クリエイター作品としては異例の大ヒットをしたといいます。そして現在、MVでリメイクされたものが公開されているわけですね。ダウンロードはこちらからです。

MVクリエーターズ ゲームコレクション|制作ゲーム紹介|RPGツクールMV

 人間に故郷を滅ぼされた人狼のジルは、復讐を誓って仇を探し求める――あらすじを書き出してみればあまりにシンプル、しかし実際にプレイしてみればとても奥深いシナリオを味わえます。モンスター視点から描かれた物語というと「本当にひどいのは人間のほうなのだ……」となりがちですが、本作はどちらが悪という単純な構造には決して押し込めず、種それぞれの生き様を見せてくれます。
 数多の種族に触れながら、時に憤り時に悩むジルのキャラクターが何よりいいですね。終盤、ある人間と出会った彼の心の揺らぎはクライマックスにふさわしいものでした。

 すごくいいところで前編が終わっており、先をプレイしたくてしょうがありません。後編も予定はされているようなのですが、いつになることか。のんびり待っていようと思います。

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けものフレンズ』のずっと前にこのフレーズを生み出していたとは!