Arai Koh's Create Life

シナリオライター・アライコウのブログ。創作、新旧のインディーゲームなどについて書きます。

フリーゲーム作家の小さな喜び

 苦労してフリーゲームを完成させ、公開。プレイヤーから感想をもらう……。これだけでも充実感があるものですが、そこからまた小さな喜びがやって来たりします。そう、出版社からの雑誌掲載依頼です。

 パソコン雑誌には数ページ程度のフリーゲームコーナーがあり、ここに掲載させてくださいとメール連絡が来るわけです。私もフリーゲーム作家時代にはいろいろと依頼があり、送られた掲載雑誌がずいぶん溜まったものでした。そしてゲームの紹介ページに「掲載履歴」なんてコーナーを作ったりして、ひとりニマニマしたり。

 そして2007年のこと、私は掲載される側からする側に立ったのでした。

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 英和出版社から出た『ゲーム業界激震!次世代フリーゲームの殿堂』というムックです。以前はこうした、丸々一冊フリーゲームを扱う本というのもあったのですね。
 ネットのライター募集掲示板に「ゲームに強いフリーライター募集」なんて募集があり、レビューサイトを運営していることをアピールしたら採用されました。それまでウェブ媒体でしかライティングをしたことがなかった私にとって、初めてといっていい本格的な紙媒体での仕事でした。そういう意味でも思い出深いムックです。
 各種ジャンルが掲載されていますが、私が担当したのはもちろんノベル・アドベンチャーゲームです。あとはいくつかのアクションやシミュレーション。直接作者さんにメール連絡して許諾を取り、キャッチーなスクリーンショットを撮り、目を惹く見出しを書いて……自分の趣味を生かしただけに、とにかく楽しい仕事でした。

 もう10年前のムックなので、掲載ゲームの中には公開停止されているものもあります。たとえばサークルRayの『魔歌使い』。『時函』の記事でちょろっと書いたフリーノベルゲームというのはこれのことです。とても素晴らしいシナリオで、今まで数え切れないほどフリーノベルゲームをプレイしてきましたが、特に印象深い作品のひとつです。

ch.nicovideo.jp

 フリーゲームは作者の都合等で公開停止されることが珍しくないですが、この手のムックには収録されているということがままあります。フリーゲーム好きの人たちは、中古市場で探してみるのもいいかもしれませんね。